眠れない夜の為に-チープな午後3時-

眠りに落ちるまでのほんの僅かな時の、友として

襲撃する黄色と黒のコントラストと酒まんじゅう

第8夜


今日も戦に明け暮れた蓮丹生くんです

見つけてしまった、愛の巣

実家の縁側にビニールホースを収納してる
黒いプラ製のカゴがあるんだ

最近、ススメバチが時々姿を現すとかで
巣が無いかを確認してたんだ
そしたら、その黒いカゴのなかに大きな巣が
出来てたんだよね


幸いと云うか、その巣はスズメバチの巣ではなく
アシナガバチの巣だったんだけど。

でも、ハチはハチだし怖いじゃん
噛まれると大変じゃん
噛まないけどね

作戦を考えました

①布団が入るほどの大きなビニール袋を
用意します(圧縮袋の使用済みがあった)


②狙いを定めて一瞬のうちに
カゴに袋を被せて、というか袋の中に
すっぽり入れちゃいます


③袋の隙間から、ハチ撃退用の
スプレーを噴射して退治します

ハチに罪はないんだけどね
なんだか、とても残酷な気がして
気が引けるけど、家族に被害が出かねない
から、決行することにします

とは言え。

すごく群がってる
うじゃうじゃいるよ
あああああ、キモい

ちょっとでも震動が来ちゃうと
飛び出して来そうだ
人間が近づくとハチセンサーがビィーと
働いて、あっという間に顔面ハチまみれに
されちゃうんじゃないか
前が見えないくらい、ハチに襲われて
痛さと恐怖とキモさのカルテットで
ショック死するんじゃないの?


変な汗が噴き出てきます


そもそも、頭で考えたって
身体がついていかない
腰が引けてるもの

でも、やるんだよお前が


パッとやってサッと
みたいに出来ねえじゃん

ああ、やだな…

すこーしづつ、すこーしづつ、すこーすづつ


気付かれないように慎重に端から、袋を被せていって
あと一息、ってところまで来た
ハチは気付いていないかな?よしよし


で一気に
ガバっといきました

こうなりゃこっちのもんだぜ!

袋の中でハチたちが一斉に

(・・?

って顔でこっちを見てる


有無を言わさずすかさず生かさず!
見ざる言わざる聞かざる!


袋の隙間からノズルを差し込んで

ジューーーーーーッ!

すぐに口をしっかり閉じると
中でハチがバタバタ飛び回っています
ビニール袋を喰い破ろうとする奴もいます
でも、それも何秒かのできごと

密封作戦は大成功
スプレーも少ない使用量で済みましたよ

そして、わかったこと


そもそもスズメバチがやって来ているところから
今回のアシナガバチの愛の巣発見に
至った訳だけど、別に蓮丹生くんは他人の愛の巣
を壊したい訳ではない

愛した人がたまたま結婚していただけ

世間では愛人でも、僕の中では恋人でした

スミマセン調子のりました
世間で話題の不倫に乗っかってみたかった
それだけです・・・。

本題に戻して

スズメバチを行方を追って遠くジパングまで
やって来たレンニュウーくんたち一行は
スズメバチ一族にたびたび襲撃を受けている
アシナガバチ族と対峙することとなった!

そう、このアシナガバチ
ススメバチの襲撃に見舞われていたみたいなんだ
アシナガバチの巣を確認している最中に
何度もススメバチの姿を見かけたんだよね
気付くとすぐ横に来てたりして。

スズメバチアシナガバチの巣に行っては
あろうことか、アシナガバチの子供を
バクバク喰ってたんだよ
身体の大きなスズメバチアシナガバチ
まったく手も足も出ないんだ
あんなにたくさん生えてるのに

だから、群がって必死で巣を(子供を)
守っていたんだね

なのに、ぼくと来たら
そんな健気なアシナガバチ
一瞬にして惨殺・・・。


うぇ~、後味悪いぜ


ススメバチこのクソ野郎!
って思ってたけど、一番のクソ野郎は


お前じゃん!



まあ、これ以上なにも言わない
人間のエゴだとか、エコだとか、
生きとし生ける者たちよ!とか、
no more warだとか、反原発だとか、イマジンだとか。

ぼくには手に余るもん





気を取り直して

今日のおばちゃん


コーナー化、宣言!

今日出逢ったおばちゃんは
超高速おばちゃんでした

タオルケットを買いに行ったんだ
まぁ、それはいいの
気に入ったのを見つけたから
お買い上げしようと思って
レジに向かったんだよね

レジは割と混んでました

二つのレジがあって、床にはこの線で
お並び下さいマークがマーキングされてたので
うん、そうだね 順番に並ぶのが
日本人の美徳ってやつだよ

で、ちゃんと並んでたら

後ろの方からぼくの脇をすり抜けるように
おばさんがやって来て、とりあえず僕の前に
位置取りしたんだよ

え?

っと思ったけどね、でもきっと床のマークに
気付かなかったんだよね
と思って、おおらかな気持ちで割り込みを
許したんだ

おばさんはね、そうだなぁ例えて言うなら

「酒まんじゅう」

みたいな色白の丸顔の小太りの背の低い人だった

その酒まんじゅう
僕の前に割り込んだのもつかの間
前方をキョロキョロ、首を伸ばして
伺っている
というか体半分前のめり
前の人の身体すれすれのところに
自分の身体を摺り寄せていって
前の人が、ちょっと身体を引いたその瞬間!

クイッ!

酒まんじゅうは、前の人のさらに前に
割り込んだんだ

やるな、酒まんじゅう
と感心するより、その前の人が怒り出すんじゃ
ないかとひやひやしてみてたけど
すっごい嫌な顔しつつも、とりあえずの
衝突は回避されました

なにかすごく急いでるのか
始終落ち着かない、酒まんじゅう

それからもずっと前方を伺っていて
隙あらば前に出ようと
意気揚々なんだ

横道それちゃうけど
こういう人がお正月初売りのニュースとかで
福袋奪い合ったりできる資格の人だね
あれはきっと資格制度なんだ

酒まんじゅうの姿を見て
前に居た人もイライラして別のお客さんに
「あれ見てよ!」みたいに話しかけてる


と、隣のレジがあと一人になった

すかさず酒まんじゅう、レーン移動

というか、まだ先のお客さんの会計も
包装も出来てないのに
自分の買う品物(ハンカチ5枚)
を台において、財布を出して
一万円札をレジの女の人に渡そうとしてる

「お待ちくださいね」

優しいおねえさんの声


「わたし、これだけだから!」

言い放つ、酒まんじゅう

そんなこと言ったらぼくだって
タオルケット一枚だべ?
そんなの理屈にならないでしょ?

もちろん、酒まんじゅうにそんなこと
通じるはずもないよね


困惑するレジのおねえさんを
叩きのめす、一言

「こっち、先にして!」


何様なんだろう?
もしかして、経営者一族のどなたか?
大株主様とか?

で、ぼくは思った
きっと急なお葬式とか入って
みんな集まったんだけど、ハンカチ忘れてて
みんなの分を買って急いで会場に戻らなきゃ
いけないんだ

思った、というか想像です


でもねぇ

店を出た酒まんじゅう
隣のカフェに入って行ったんだ

葬儀会場でみんな首を長くして待ってるのに


ああ、それはぼくの想像です


でもまぁ、うん
その逞しさは、ぼくにないものだから
眩しかったよ、酒まんじゅうさん


んじゃ、またね