眠れない夜の為に-チープな午後3時-

眠りに落ちるまでのほんの僅かな時の、友として

スーパーマーケットジャングル

 

 

マリさんは、夏木マリに似てるので

マリさんです

加賀まりこの雰囲気もあるので、マリさん

かも知れません

 

本名は知らないんですけどね

 

 

マリさんとは、スーパーで知り合いました

その前からマリさんとは顔見知りだったの

ですが、それはよく行く本屋さんで偶然に

何度も出会っていて、顔を覚えていたから。

 

でも、実際に会話を交わしたのは

スーパーが初めてだったと思う

 

いつものように、スーパーで買い物を

していたんだけど、どうもさっきから

人の視線を感じる

誰だべ?と思って何度か

振り返っていたんだよね

 

三度目くらいで視線の正体が分かりました

 

そこには顔は知ってるけど誰だか知らない

女の人が立っていた

年の頃なら50くらいか

俊敏で獰猛な野生の獣みたいな雰囲気が

マリさんにはありました

 

喰われる‼︎

 

 

咄嗟にそう感じて一歩後ずさり

 

でも顔は見たことある人だ

向こうも顔見知りに出会ったような一瞬の

隙を表情に浮かべたけれど、すぐにまた

女豹へと戻って行った

 

場所は果物コーナー

色とりどりの外国のフルーツが

二人を囲み、心なしか極楽鳥が

空を舞い、吠え猿が雄叫びをあげている

そう、ジャングルだ

 

ジャングルに現れた一匹の女豹

 

その女豹に睨まれた蓮丹生くん

 

だらだらと流れ落ちる汗

ジリジリと間合いを詰めてくる女豹

 

ああ!あと一歩で

ぼくは頭から喰われるんだ

 

 

 

と、女豹が口を開く

 

「ああ、そっか本屋の…」

 

へ?

 

「見たことある人だと思ったんだけど

誰だか分かんなくて、ご挨拶どうしようと

困ってたのよ 本屋さんでよくお会いする方

ですよね」

 

はい、ご名答‼︎

 

ってか、怖いから。

あなた、自分で自覚してないでしょうけど

もの凄く、威圧感ありますから!

 

ああ、そうですねぇ

ぼくも知ってる人かな?と

思ったんですけどねぇ〜

 

「やだ、言ってくだされば

良かったのに〜」

 

無理です!

 

そんな睨んでくるのに

声なんて出ませんから!

 

 

でも、この事をきっかけに

スーパーでマリさんに会うと今夜は

何作るとか、この材料を使ってこんな

料理したとか、まるで主婦みたいな

情報交換をする間柄になってしまいました

 

 

相変わらず、鋭いですけど(笑)

 

 

では、また。