眠れない夜の為に-チープな 午後3時-

初めての関東暮らし、町歩き、出逢いを記録しておきたい

ドーナツの向こうの桜雨

 

 

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そして、夜の次

君は出て行った

朝は少し肌寒かった


ちゃんと暖かくしていただろうか
もう使わないからと奥にしまってしまった
手袋なんか、わざわざ出して来たりなんて
しなかっただろうから、きっと指先は
冷たくて、赤くなっているんだろう

 

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ひと気の少ない駅のホーム
かじかんだ指先を君はどうやって
温めているだろう

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もう、そんなことなんかに
気を回さなくたって、君は君で上手く
やっていくのだろうし、僕は僕で
朝食に食べようと思っていたドーナツの
丸い穴を眺めている

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そもそもの始まりは花びらだった

あの春の途中の桜の雨が
君の背中に花びらを乗せて
それがまるで水玉模様に見えたから
僕は君を見つけることが出来たんだ

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それから僕らはあんな風にしたり
こんな風にしたりして、離さない手を
さりげなく誓いあった

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夏が来て水飛沫を浴びて濡れそぼっても
秋が来て銀杏の金色に焼かれても
僕はいつだってあの桜雨の水玉の中に
君を見ていた

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君は僕の目の中に君が映っている事を
とても面白そうに珍しそうに覗き込んでいた
何度も、何回も、面白そうに、珍しそうに
覗き込んでいたから、僕の目にはずっと
君が焼きついていて、だからまさか
雪の季節に君を見失うとは思わなかったんだ

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一面の白の中
君の桜は色をなくし、もう僕に
目印を教えてくれたりもしなくなって
隠されたわけでもないのに、隠れてしまった
悲しみの暗号に気づく事も出来ず
目をしくしくと痛くした

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三階のこの部屋の窓に吹く風は
生ぬるくて薄い桜色の風に変わった
遠くに、とても遠くに雨を感じる風だ

手にしたドーナツを望遠鏡にして
君を探す
ここからならまだ手が届くかもしれない
目印なんてなくったって、僕は君を見つける
満開の桜の花の中だって、君を見つける

君は。

 

言わなくたって、わかっている

 

 

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【Ren-new】くんです

今年はまだ桜を見ていないので

今までに撮りためていた桜の写真を

並べて見ました

 

明日はどこかにお花見に

行って来ようと思います

きっと、たぶん出来れば、人知れない

ところに出掛けたいところですが

どうなるかなぁ

足の向くまま、気の向くままですね

 

では、またです